カフーツにとって今年はとても内容の濃い一年でした。
前半は、コワーキング参加へのきっかけを得るためにいろいろと試行錯誤を繰り返しました。しかし、コワーキング研究会や東北大震災の被災者支援のためのミーツ神戸など、趣旨としては間違ってはいなかったと思いますが、やや迷走気味だったことは反省材料だと思っています。
5月以降にJellyを定例化してからは、ぼちぼちとですが新しい参加者が顔をのぞかせるようになりました。毎回何らかのテーマを持たせて、あらかじめ告知することで参加しやすい空気を作れたことがよかったようで、これはボクにとって大きな前進であり、ボクらのような地域コミュニティ型のコワーキングの運営方法のヒントを掴んだと言えます。
一方で、東京を中心に春以降、そこかしこでコワーキングが産声を上げ始めます。このトレンドに拍車を掛けたのが、8月に品川で開催されたイベントだったことはどなたも賛同されるでしょう。ニューヨークのNewWorkCityは、ボクがカフーツをオープンする際にも参考にさせていただいたコワーキングですが、その主宰者であるTonyさんが講演されたのがこのイベントであり、ここに集まった多くの人々に、コワーキングの可能性を鮮烈に刻み込んだと言えます。
その後、地域コミュニティ型にとどまらず、さまざまなスタイルのコワーキングが登場してきました。オフィスや店舗の一部を解放することで社外のコワーカーとの接点を得ようとするものや、スタートアップ企業にワークスペースを提供することで、その後のビジネス関係を結ぼうとするインキュベーション型のものなど、実に多彩な顔ぶれです。
こうして、日本人の働き方の選択肢が増えていく中で、しかし、言葉足らずの情報が独り歩きすることで一時のブームに終わらせてしまう危惧もあり、ここらへんでコワーキングの実際を広くお伝えするべきではないかと思うに至りました。そこで、皆さんにお声がけして実現したのが、コワーキング・フォーラム関西2011です。
思い立ってから2ヶ月弱で100名を超える参加者を得て無事開催できたのは、ボランティア・スタッフの皆さんの尽力によるところ大ではありますが、それに加えてコワーキングに関心を寄せる人々の熱い気持ちがあったからこそと考えています。
こうして、何やかやと思いつくままやってきたカフーツのコワーキングですが、昨年の大晦日には、未来に向ける決意を語りながらも、やはり心細さを隠せないご挨拶を書いておりました。
しかし今年は違います。多くのコワーキング仲間が現れたおかげで、ほんとうの意味で未来を語れると思っています。
日本のコワーキングはまだ始まったばかりですが、着実に社会に根付いていくと思います。その一端を担えるよう、来年からも精進したいと思います。
なお、1月からは、コワーカーの仕事にプラスα(アルファ)できるセミナーを開催して参ります。ただ今のところ、12名の講師陣からOKをいただき、各々のテーマを決めていただいておりますが、ゆくゆくは、「カフーツでは毎日何かのセミナーがある」というレベルまで持って行きます。そこで得たノウハウや情報をぜひ日々の仕事に活かせていただけたら、これに勝る喜びはありません。
それでは、皆さん、今年は本当にお世話になり有難うございました。来年もまた、どうかよろしくお願い申し上げます。
ということで、皆さん、良いお年を!
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