10月10日は、東京からおふたりカフーツに来訪されました。
おひとりは広瀬さん。
これまで様々な地域活動をされてきた広瀬さんは、11月に東京水道橋に「ネコワーキング」というコワーキングの開設を予定されていて、その準備に奔走されているところ。たまたま、ご親戚の婚礼が神戸であったので、わざわざカフーツにお寄りいただきました。で、早速、こちらにブログでそのことをご紹介頂きました。感謝。
ちなみに彼は、東京都内にある各地のコワーキング施設の視察をされていて、これは、PAX Coworkingを見学した際のUstreamです。
こうして見聞を広め、そこで人と知り合うことで理想のコワーキングをオープンされることと思います。楽しみです。
もうおひとりは、コワーキングをテーマに取材に来られたNHK(!)のAさん。
日曜日朝のある番組のための事前取材で、まだ取り上げられるかどうか判りませんが、一体コワーキングって何なのか、どうしてコワーカーはコワーキングを選ぶのか、といった非常にシンプルかつ根源的な問いかけから始まり、
その社会背景と現代人の労働観の変化、企業という装置の意味と限界、それに替わる仕事を遂行するための仕組みづくり、インターネット特にソーシャルウェブの普及、海外の先行事例と現状、コミュニケーションの可能性、参考図書、等々、
まあ、話の流れるまま思い付くまま、インタビューというよりも途中から三々五々集まっていただいたコワーカーの皆さんを交えて
いつの間にやらディスカッション的熱気を帯びて、5時間あまりがあっという間に過ぎました。
お話ししているうちに、「なんで伊藤さんはこういうことを始めたの?」という、これまた心臓を貫くようなテーマを振られ、問われるままにコワーキングをやると決めた2年半前どころか社会人一年生からどんな仕事をしてきたかを縷々説明するうちに、まぁしかし、いろんな事をしてきたものよのう、と感慨ひとしおの瞬間も密かにあったり。
ま、しかし、こうして自分自身がインタビューされるだけでなく、コワーカー各自が抱く「働くということ感」を思い思いの言葉で取材者に答えられているのを聞くにつけ、そして取材されていない間はそれぞれが自由にコミュニケーションしている姿を見るにつけ、あらためてコワーキングの果たす役割とその可能性、およびコミュニティとしてのコワーキングを運営する者の責任をひしひし感じた次第です。ある意味、今度計画しているカンファレンスに向けての暖機運転になった気がしています。
と、さりげなくイベントの開催をほのめかしたわけですが、今回のメディアの取材が示すように、徐々に、いや確実にコワーキングが社会に認知されつつあります。めでたくオンエアになるかどうかは判りませんが、されなくとも地道に活動を続けることで着実に社会に根付いていくものと思います。そのためにも、ここらへんでひとつコワーキングって何だ?というイベントを開催すべく準備に入っています。詳細はまたあらためてお伝えします。
しかし、参加者のおひとりが漏らした一言、「コワーキングって中学生が茶の間で勉強するようなもの」は言い得て妙でした。そうそう、そんな感じ。真面目なことやってるんだけど、人の話にすぐ参加する、ですぐ戻る。周りを遮断せず、また遮断もされない。自由を許されつつ、場の空気に溶け込む。茶の間ですね、まったく。
で、茶の間にいる者は、みんな家族なんですよね。
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